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Health, justice and a good life

地域での診療とヘルスポリシー研究、政策実践を横断中。

小さな物語を生きる

道ですれちがうあの人にも、物語がある。それがかぎ括弧付きの大きな物語であろうと、名も無き変哲も無い日常であろうとも、恵まれていようが、困難に満ちたものであろうとも。その物語を尊重しながら、そのほんの一部である病気や症状の話しを聞く。

じっと母親をみるこどもの口元に耳を近づけて、自分の声で訴えるのを聞く。

 関係ない、庭先の木の様子の話しが、病気や老いの心配と結びつくのを待つ。

ひとつの方向に加速度を持って進む物体が、病気や心配で減速したり方向転換させられたりすることが、いかに困難か。さて、医療でなにか助けになるものかに全力で取り組む。

なにげない日常を扱っているレイモンド・カーヴァーが好きで、定期的に読んでいる。

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

 

 本人の文も好きだけど、村上春樹さんの翻訳もいい。困難に出会ったひとと向き合う時にいつも、A Small, Good Thingを思い出す。困難に直面したときこそ、困難への対処とともに、日常の部分を支える。そう心がけている。

http://christchurchlr.org/wordpress/wp-content/uploads/2010/08/A-Small-Good-Thing.pdf