Health, justice, and a good life

健康と病気や治療、医療について、クリニック運営についてのブログ。

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2016-01-01から1年間の記事一覧

医療の正しい情報がネットで手に入れられる時代が終わった。

気がつけば、医療の正しい情報がネットで手に入れられる時代はもうとっくに終わっていました。 ネットにあげられている情報が無知や悪意(や商売目的やデマ)によって書かれた健康や医療の情報なのか、医学的に正しい情報なのかをgoogleやYahoo!の検索サイト…

戦争を経験した方々を失ってしまう危機感

迂闊だった。急に焦り始めている。 いつのまにか、周囲にいらっしゃることが当たり前だった存在が、もうすっかり貴重な存在になっていることに、臨床からすこし離れているためようやく気づく。 どこかで読んだ文章のように、「もう既に『私は(戦争を)覚え…

ファミリークリニックと銘打った施設というハードウエアではなく、そこで働く医師や医療専門職の総合診療/家庭医療の訓練された機能や技術といったソフトウエアにこそ患者さんや社会にとっての価値がある

Appleの広告にあった”Think different”を思い出していた。 アップルCM「Think Different.」(声:スティーブ・ジョブズ)[日本語字幕] 世界をよりよい場所にしたいと信じる。まだできると信じる。 ジョブスつながりで、SonyとAppleやMicrosoftとの違いを語…

男は黙ってサッポロビール的こころ

三つ子の魂百までとはよくいったもので、どさんこの40歳代男子は 「男は黙ってサッポロビール」 と刷り込まれている。 男は黙ってサッポロビール CM (まだ昭和だった)中学3年から通い始めた塾の塾長の授業で、まことしやかに語られた就職面接での伝説。飲…

小さな物語を生きる

道ですれちがうあの人にも、物語がある。それがかぎ括弧付きの大きな物語であろうと、名も無き変哲も無い日常であろうとも、恵まれていようが、困難に満ちたものであろうとも。その物語を尊重しながら、そのほんの一部である病気や症状の話しを聞く。 じっと…

さて、いつ死ぬのか

ああ、今日も生きていた。 そうぼんやり考えながら目が覚める。時々、涙がでている。 日常的に死に関わる医療職の方なら、ときどきこういう朝がある。 生きている、しかも平気で生きていることは40歳を越えると結構難しい。 「悟りという事は如何なる場合に…